河村英文氏死去
オールドファンには西鉄時代の勇姿が浮かぶのだろうが、自分にとってはFDH発足直後の、KBC解説者のイメージが強い。的確かつ歯に衣着せぬ解説で、言ってることがズバズバ当たるので、(ラジオなので顔は見えないが)「この爺さん、すげえ」と思いながら聞いていたのを思い出す。
田淵暗黒時代の一番弱かった頃には、当時流行っていたいわゆる「肩消耗品説」「投げ込み不要論」を真っ向から批判し、西スポにもたびたび書いていた。そして、それをまとめた「これでいいのかダイエー野球」(葦書房)を出版し、投手陣の再建を訴えたが、翌シーズンには「投げ込み不要論」者の急先鋒である権藤博氏をピッチングコーチに迎え、チームは河村氏の主張とは逆方向に向かっていった。
当時としては、最新メジャー式の科学的論拠から突き詰めたトレーニングを志向しており、河村氏の主張は経験と勘に頼った古ぼけた理論のように言われたこともあった。しかし、現在では「投げ込み不要論」はほぼ否定され、当時信じられていた「科学的論拠」がいかに怪しかったものであるかを物語る出来事ではある。
しかしまた、当時取り入れられた手塚式科学的トレーニングは、近鉄の立花氏などに受け継がれ、その後のトレーニング・コンディショニングのあり方に大きな影響を与えたこともまた否定できない。「投げ込み不要論」はその初期段階に咲いたあだ花だったのだろう。
また、それ以前には南海で投手コーチを務めており、加藤伸一が師と仰ぐ人だ。彼が広島を自由契約になった際に複数の球団からオファーがあり、ホークス復帰に傾きかけていたようだが、河村氏がオリックスのコーチに就任した際に「わかってるな」の一言でオリックス入団を決めたというエピソードがある。
まだまだ元気とばかり思っていたので、今回の訃報はとても残念でならない。
ご冥福をお祈りします。 ― 合掌 ―
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コメント
TBありがとうございます。
河村氏の解説が聞けくなったのは残念ですね。
(私は今、関西在住ですので、九州のラジオ局は聞けないのですが)
投稿: oniisan21 | 2005.02.17 21:52
コメントありがとうございます。
私も現在は関東在住ですので直接KBCは聞けませんでしたが、時々ネット中継などで聞く機会はありました。しかし、オリックスのコーチを辞めたあとはKBCと契約していなかったのか、再びあの辛口解説を聞くことはできないままでした。
あの弱かった頃のホークスには河村さんも言いたいことが山ほどあったと思いますが、今のホークスを見てどんなことを仰るのか聞いてみたかったですね・・・。
投稿: 鷹飛車 | 2005.02.18 09:50
ブログへのコメントありがとうございました.時々これからもTB等でお邪魔いたしますのでよろしくお願いいたします.
河村さんのニュースは非常に残念でした.私も上手く書けなかったのですが,以来アクセス数が増えておりまして,河村さんのファンは思ったよりも結構あちこちにいらっしゃったのだなと驚いております.
投稿: 本村太朗 | 2005.02.21 01:31